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~歴史と伝統~
本校は、長い歴史と伝統を持つ、茨城県立大子第一高等学校(1907年~2006年)と茨城県立大子第二高等学校(1910年~2006年)の精神を受け継ぎ、2004年4月に誕生した、今年度創立21年目を迎える高等学校です。
「自律」、「創造」、「友愛」を校訓とし、「農林科学科」(農業科学コースと森林科学コース、定員40名)と、「総合学科」(人文科学系列・自然科学系列・福祉系列の3系列、定員80名)からなります。
「人間尊重の精神を基盤に、社会の変化に主体的に対応できる、個性的で創造性や国際性に富む、心豊かな人間を育成する」という目標を掲げ、教育活動に取り組んでいます。
~多様な学びを実現する二つの学科~
社会の変化と生徒の多様な進路希望に対応する、本校の二つの学科の特徴をお伝えします。
○農林科学科
「農林科学科」では、1年次で農業と林業についての概要を学び、2年次以降は「農業科学コース」と「森林科学コース」の一方を選択し、専門性を深めます。地元の特産品である奥久慈しゃもの飼育や、スマート林業の実現に向けたドローン資格取得講習、きのこの原木を利用したオオクワガタの飼育など、ユニークな取り組みを数多くおこなっています。
○総合学科
「総合学科」では、1年次には全員が共通の授業を受け(芸術は音・美・書から1科目選択)、2年次からは進路希望に応じて、「人文科学系列(文系)」、「自然科学系列(理系)」、「福祉系列」のいずれかを選択し学習します。進学、公務員、民間企業への就職等、幅広い進路希望を実現するため、習熟度別授業や少人数授業、課外授業等を実施するとともに、1年次から3年次まで系統的なキャリア教育をおこなっています。また、「福祉系列」では町内の福祉施設の協力で充実した施設実習をおこない、実務者研修の資格を取得することができます。
~地域との連携~
地元の大子町とは人材育成や地域の活性化等を目的に連携協定を結び、国際交流及び学力向上(Classiの活用)、昼食時の給食提供等、手厚い援助を受けています。生徒の資格取得への援助として、農林科学科生徒のドローン資格取得講習への援助、英語の検定試験への補助を受けています。また、水郡線をはじめとする公共交通機関で通学する生徒の交通費についても、補助をいただいています。さらに、令和6年度は、高校生活の充実と一人一人の夢の実現に向けて、地域と連携して新たな3つの取組を行っています。
○公営塾「ことのば」
大子町の支援により、本校の合宿所に公営塾「ことのば」が令和5年9月に開塾しました。学校と連携し、個々のレベルに合わせた学習支援・進路指導、さまざまな体験学習などを行っています。
○総合学科「だいご未来探究(3単位)」
自分がやってみたいこと、チャレンジしてみたいことなどができるよう、探究活動を充実させます。大子町をフィールドに、さまざまな課題解決への取り組みを通じて、一人一人の能力と社会性を育みます。
○総合学科「学校外学修(1・2年各1単位)」
ボランティア活動は、お金で買えない経験をし、自分と社会の繋がりを実感できます。ボランティアの基礎を学び、地域の様々な施設・事業所・行事等でボランティア活動を行えば、一定の条件で「学校外学修」として単位を認定します。
~全国から生徒を募集~
本校では、平成20年度から農林科学科において全国募集を行っておりますが、令和7年度入試からは、総合学科においても全国募集を実施いたします。両学科とも、地元大子町の豊かな自然や多様な産業を活用し、町全体を学びの場として、ここでしかない実践的・体験的な学びの実現をめざしています。県外や、県内の遠隔地から入学生を受け入れることで、学校のみならず地域の活性化にも寄与できるのではと考えています。
大子清流高等学校では、地域の人々からのさまざまな支援を受けながら、生徒一人一人に寄り添いきめ細かな教育を行うことで、将来、それぞれの分野で活躍し社会に貢献できる、心豊かで活力ある若者を育てたいと考えております。
今後とも、大子清流高等学校をよろしくお願いいたします。
令和6年6月 校長 細貝 雅之