1月14日(金)に福祉系列の実習報告会を開催しました。報告会には、実習させていただいた施設はもちろんのこと、大子町役場の福祉課の方をはじめ、町内の6施設9名の職員の方々が来校してくださいました。生徒たちは、この日のために準備や練習に励み、当日の発表は、それぞれの生徒が持てる力を存分に発揮することができたと思います。これまでの学びや新しい視点でのまとめを披露し、自分たちの学習の成果を振り返る貴重な機会となりました。
地方創生★政策アイディアコンテストにおいて、地方審査で経済産業省関東経済産業局局長賞、全国審査会で日本政策投資銀行協賛賞を受賞した、自然科学部の生徒4人が、大子町役場を表敬訪問しました。町からは高梨町長様、赤津副町長様はじめ、お世話になった町づくり課の皆様など、大勢の関係者が参加し、栄誉を称えてくださいました。生徒一人一人から受賞の報告をしましたが、それぞれの言葉には達成感が滲んでいました。「今後とも町づくりのために高校生のアイディアを提供してもらいたい」という町長さんからの言葉を励みに、更なる活躍を期待したいと思いました。
12月11日(土)に本校の自然科学部の部員4名が、内閣府主催の地方創生★政策アイディアコンテスト全国審査会に参加し、日本政策投資銀行協賛賞を受賞しました。その報告と今後の活動について説明するために校長室を訪れてくれました。来室したのは、自然科学部の2年生4名で、晴れやかな表情が印象的でした。林業の町でもある大子町の木材を有効活用して、折り畳める買い物籠を製作するというアイディアと、データ分析による的確な地元理解が評価されての受賞でしたが、その柔軟な発想と現状を正確に把握する分析力に驚かされました。4人それぞれが個性を発揮して、それがチームとしての総合力につながった結果だと思っています。
校外学習として、ダイアログ・ミュージアム「対話の森」で開催されているダイアログ・イン・サイレンスに参加しました。音を遮断するヘッドセットを装着し、聴覚障がいの方に案内していただきながら体験するワークショップです。言葉ではなく身振り手振りや表情を最大限に活用し、さまざまなテーマに沿って自分の思いを伝える体験をしました。この体験を通して、生徒たちは伝えることの難しさや楽しさ、伝わった時の達成感を感じることができました。
JR東日本水郡線営業所で行われた体験会に参加し、車いすに乗って大子駅のロータリーの段差を越えたり駅構内を実際に歩きながら、それぞれの体験をさせていただきました。JR職員の方も参加されており、一緒に学びの時間を共有する貴重な体験となりました。生徒たちは積極的に参加し、介助をするときに配慮するべきポイントや介助していただいた時の感謝の気持ちを、改めて感じる機会となりました。
福祉系列2年の生徒が、NHK「クローズアップ現代+」の取材を受けました。少子高齢化が進み高齢化率45%を越えている大子町が取り上げられ、その中で生徒たちの取材もしていただきました。授業の様子や質問に答えている様子が撮影され、生徒たちは緊張していましたが、時折笑顔も見られていました。とても貴重な体験をすることができたと思います。
12月8日(水)に、保内郷メディカルクリニックの院長である櫻山拓雄先生を講師にお迎えし、講義を受けました。少子高齢化がますます進む日本。健康寿命はそれほど延びていないのが現状です。将来、寝たきりにならずに生活していくことが、どれほど大切で難しいことか。日本の現状を改めて知り、医療や福祉に貢献できることを期待します。
福祉系列3年生が介護老人保健施設やすらぎで実習を行いました。この実習では個別ケアについて学ぶため、対象者を決めて一人の利用者の方と関わりを持たせていただきました。生徒は対象者に合った個別レクリエーションを計画し実践しましたが、実際に行ってみることで、レクリエーションの難しさや更なる工夫や改善点を学ぶことができ、実りの多い実習となりました。施設及び利用者の皆様に感謝いたします。
福祉系列2年生が特別養護老人ホーム久慈川荘で実習を行いました。利用者の方とのコミュニケーションを図りながら、実際の介護技術を体験させて頂きました。学校で学んだ知識を介護現場でどう活かすかを知る機会となりました。生徒たちは真剣な面持ちで実習に取り組み、有意義な実習することができました。施設の皆様に感謝いたします。
福祉系列の2年生が、吉成医院の院長である吉成尚先生より、超高齢化社会に求められる今後の医療像とリハビリテーションの重要性について講義をしていただきました。実際の生活にどのようにリハビリを取り入れるかは重要な課題ですし、リハビリテーションの専門職と介護職の連携もとても重要です。今回の学びを自分の将来に役立ててほしいと思います。
高校生介護技術コンテストの関東大会がオンラインで開催されました。出場したのは6校で、県代表は古河第二高校でした。出場した6校すべての介護技術を動画で見ることができ、本校の生徒も様々な視点から、介護技術、利用者の方への配慮や言葉掛けを学ぶことができました。各学校が工夫を凝らし、根拠に基づいた介護技術を展開していたのが印象的でした。
福祉系列の2年生が介護の生理学入門のオンライン勉強会に参加しました。講師は看護師の資格を持つ方が努めてくださり、目的は、“介護実践の思考過程を科学的に考えていく”でした。介護の成り立ちから介護士の現状についての情報提供があり、講義では、睡眠に関することや発熱時の介護、そして終末期の介護まで幅広く学ぶことができました。ここで学んだ知識を忘れずに、日々の学びを深めていってほしいと思います。
10月25日~26日の授業で「認知症VR体験」を行い、認知症の方が見ている世界を、仮想現実の世界を通して体験しました。認知症には、時間や場所がわからなくなったり、幻覚が見えたりする場合があります。生徒達は、認知症の方の立場に立った学びを通して、認知症の方が安心する声のかけ方や対応の仕方について学びを深めていました。
本校福祉委員会が「草花の苗植え」を行いました。校内の美化を目的として、行われたこの行事には、各クラスの福祉委員計17人が参加しました。本校芦野倉農場で育てたビオラとパンジーをプランターに植え替え、本校の中庭に配置しました。福祉委員会の目的は社会奉仕にありますが、校内の美化を通して、学校生活に安らぎを与えてくれました。
「ドローン講習実技試験」が行われました。「高校生のドローン操縦認定資格取得」は全国初の取組でしたが、認定までの数々の過程を授業に組み込み、この日最終の実技試験まで来ました。この日を迎えるまでには、ドローン操縦士協会(DPA)、ドローン・テクニカル・カレッジ(DTC)を始め、地元大子町、林野庁等、各方面からの多大なご支援ご協力をいただきました。結果は6人全員が合格。今後、人材不足を解消し効率的で安全な林業(スマート林業)の実現のため、この資格を有効に活用してほしいと思います。
「ワールドキャラバン国際理解教育」を実施し、本校の姉妹校であるカセサート大学附属高校のあるタイ王国について理解を深めました。本年度はコロナ禍の影響もあり交換留学は自粛しましたが、JICAの協力によりタイ出身の木村プラタナさんに講師をお願いできました。プラタナさんにはタイの踊りを披露してもらったり、タイ語やタイ料理タイの文化について映像を交えて説明していただきました。講義後の生徒諸君の活発な質問の様子が印象的でした。
「第4回マナー講座」が行われました。指導してくださったのは、全日本マナー教育普及会検定指導員の清水友子先生。テーマは「上座・下座」で、和室、洋間、集まる人数等によって異なる「席順」について学習しました。この様な席順にもその様に決まった理由があり、学ばないと知る機会は少ないものです。参加した生徒は、「型」の持つ意味について学ぶとともに、相手へのこころ配りの美しさについても、理解を深めていました。
前日の「間伐実習」に続き、未来の林業を支える林業後継者養成事業の一つとして「高性能林業機械の操作体験」が、林業研究グループ顧問の戸辺洋一氏の現場にて行われました。目的等は、「間伐実習」と同じですが、より大きな高性能の機械を操作するため、林業研究グループの方が常に付き添って指導してくださいました。資格取得間近のドローンを用いての測量も経験し、教室で学んだことを体験を通して身に付けるための、貴重な一日となりました。
未来の林業を支える林業後継者養成事業の一つである、「間伐実習」が、本校の近町演習林にて行われました。授業の目的は「体験を通して林業の担い手としての意識や知識・技術を身に付ける」こと。指導には、「大子町林研グループ」の皆様の協力をいただき、「伐倒」「枝払い」「玉切り」「林内集積」「チェーンソー目立て」等を学びました。危険を伴う演習ですから、生徒たちは細心の注意を払いながら専門的な技術を限られた時間の中で学んでいました。最後の集合写真の晴れやかな表情が印象的です。
本校の文化祭の名称は「輝流祭」。本年度はコロナ禍のため「芸術鑑賞」をメインにして実施しました。内容はアカペラコンサート。体育館に設けられた特設ステージで、アカペラパフォーマー「シュガーズ」によるアカペラコンサートが、約2時間半にわたって行われました。おなじみの曲から本校の校歌まで披露してくれ、伴奏を一切入れないアカペラの魅力を、存分に味わうことができました。
福祉系列の3年生は、実務者研修の資格取得に向けて日々様々な体験を重ねていますが、今回は、医療的ケアの一つ、「喀痰吸引」の知識と技術を習得しました。始めの頃は苦労していたものの、練習を重ねて自信を付け、今では手際よく吸引を行うことができます。吸引の前後は利用者の方の体温や脈拍、血圧測定を行いながら、表情や顔色、呼吸の状態なども観察します。生徒は、様々な視点から利用者の方を観察する大切さを学びました。
福祉系列の生活支援技術の授業で、介護の基本でもある車いすの操作を学びました。乗り降りの基本から、段差やスロープを渡る時の介助の注意点について、実践を通して学びました。また、砂利道など悪路を走行する際のポイントも学び、きめ細やかな配慮を学ぶ機会となりました。お互いに練習しあっている姿が印象的でした。
2年次の系列選択をより具体的イメージを持って進めるための「1学年福祉系列体験」が行われました。今回は福祉系列の3年生が主体となって説明会の企画や司会進行などを行いました。光を感じにくい特殊なゴーグルを付けて、白杖(はくじょう)を頼りに教室内を歩く視覚障がい者疑似体験や、車いすに乗ってのレクリエーションをしました。この体験を通して、福祉に興味を持つ生徒が増えることを期待しています。
「フードデザイン」の第12回目の実習が行われました。今回の食材は、清流の象徴の「鮎」。久慈川を代表する魚です。産卵のために川を下るこの時期の鮎は「落鮎」「錆鮎」等と呼ばれ、春や夏の鮎とは又違った味わいがありますが、今回は炊き上げたご飯と混ぜて「鮎ご飯」にしました。食材を通して、地元の良さや贅沢を実感できた時間でした。
福祉系列の2年生が、「生活支援技術」の授業で入浴介助を行いました。入浴介助には、自分で入浴できる方や部分的に介助が必要な方の一般浴と、ストレッチャーに寝た状態で入浴する機械浴があります。その方の身体状況に合った入浴方法を選択し、心身の状況まで見極めながら介助をする難しさはありますが、生徒たちは介助される側を経験することで、羞恥心への配慮や人の手を借りずに入浴できる喜びを感じることができました。介助の技術とともに、生活支援が必要な方にとって入浴は生活の中の大きな楽しみであることも理解できました。
様々な理由で身だしなみを整えることが難しい方がいるため、介護職者は洗面やひげそり、整髪などの介助も行います。今回の授業では、ひげそりについて学びました。実施前に事前レポートを元にひげそりの注意点を確認した後、電気シェーバーやT字カミソリなど、その方の好みに合わせて必要な物品をそろえます。今回は介護実習モデル人形を使って実習を行いましたが、皮膚を傷つけないよう慎重に丁寧に、ひげそりの介助を行いました。
大子町地域包括支援センターの佐藤様、安嶋様を講師にお招きし、認知症サポーター養成講座を開催しました。認知症サポーターとは特別な何かをする人ではなく、認知症について正しく理解し、偏見を持たず、認知症の方やその家族に対して見守りを行う「応援者」です。認知症の方と関わるときには、1.驚かせない2.急がせない3.自尊心を傷つけないという「3つの“ない“」が重要であると学びました。生徒たちにとっては、認知症についてさらに深い学びになったことでしょう。今回知り得た知識を今後に活用していってほしいと思います。受講後は、認知症サポーターの証であるオレンジリングとサポーターカードを受け取ることができました。
自力で入浴が難しい利用者さんに対して、入浴を介助するのも介護職者の役割のひとつです。この日は福祉棟にある沐浴室で、実際に入浴を行いましたが、入浴時の注意点の把握、羞恥心への配慮、潜んでいる危険への気配り等を考えて介護を行えました。利用者さん自身ができることを活かしながら入浴介助を実践することの意義に気付きました。
福祉系列は、3年生になると介護職員実務者研修の資格取得に向けて、医療的ケアの授業が始まりますが、今回は口の中の痰を吸引する口腔内吸引の実技を行いました。吸引器や吸引カテーテルの取り扱いでは、初めは不慣れな手つきでしたが、先生方の助言を基に経験を積めば、徐々に慣れていくと思います。実際に利用者の気持ちを知るために、生徒同士で口中のゼリーを吸引し合いましたが、「思ったより痛くなかった。」「歯医者さんみたい。」などの感想が聞かれていました。
4/27(火)福祉系列の生徒が、茨城県介護技術コンテストに向けたリーダー研修に参加しました。茨城県内の福祉系高校が参加し、ZOOMによるリモート形式での研修でした。それぞれの高校が工夫を凝らした自己紹介から始まり、介護技術コンテスト実行委員長の講話やコンテストについての動画を視聴しました。他校とZOOMで交流することで生徒達も活き活きと研修に参加することができていました。